一方、最近のレーシングゲームでまじめに実装が始まっているカニ走りの「ドリフト」だが、これはグリップを失った後輪の直進フォースよりも、前輪のコーナリングフォースが上回り、車体が巻き込んでいく状態から始まる。この時、カウンターステアを切ることをドライバーは本能的に知っているが、この操作により前輪のグリップが回復し、スピンを抑制する力が生まれ出す。この時のアライニングトルクはそのカウンターステア方向に働くようになる。
「Forza 3」がステアリングコントローラーでプレイしたときにその挙動がリアルに感じられるのは、車両物理シミュレーションの結果としてアライニングトルクを算出し、これをステアリングコントローラーのフォースフィードバックに反映しているためだ。
いわゆる一般的なレーシングゲームで実装されているような「逆方向に持って行かれるだけの適当なフォースフィードバック」ではないため、自分の現実世界の運転経験がゲーム内に反映できるのだ。だから、レーシングゲームでありがちな「ステアリングコントローラーだと真っ直ぐ走れない」という現象は「Forza 3」では起こりにくいのである。